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JPホーム(高松建設)のウィンブル建築記録


by itemaetaro
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【豆知識】スランプ試験と空気量試験。

以前、コンクリートの検査について豆知識を書きましたが、その続編です。

まずスランプ試験(JIS A 1101)ですが、スランプ値は通常、設計図面に明記されており、数値が大きいほど軟らかいということです。 一般に建築用は15~18cm程度の軟らかめ、土木用は5~12cm程度の硬めのコンクリートが使用されており、合否判定基準は、設計値8cm以上18cm以下の場合、±2.5cmとなっております。

そして次に空気量試験(JIS A 1128)です。 打設するコンクリートには、作業性の改善や耐久性(耐凍害性等)向上のため、コンクリートを練り混ぜる段階で微小な空気をいれています。 その為、AE剤またはAE減水剤と呼ばれるコンクリート用化学混和剤を使用するのですが、圧縮強度は空気量にほぼ比例して低下するので空気量の過多には注意を要する必要があるわけです。 尚、合否の判定基準は、普通コンクリートの場合、空気量4.5%±1.5%となっております。

今回、JPホームで建てた我が家の生コン設計値は以下の通りです。
 場所 打込年月日     設計値
 基礎 2006.09.06 → 普通24-15-20-N
 一階 2006.10.03 → 普通27-18-20-N
 二階 2006.10.23 → 普通27-18-20-N
 三階 2006.11.10 → 普通27-18-20-N



そして下記が試験結果です。
 場所 スランプ試験結果
 基礎 スランプ値16.5cm(+1.5)、エア4.7%(+0.2)、CT28.0℃
 一階 スランプ値17.5cm(-0.5)、エア4.8%(+0.3)、CT25.0℃
 二階 スランプ値18.0cm(±0.0)、エア5.2%(+0.7)、CT26.0℃
 三階 スランプ値20.0cm(+2.0)、エア4.4%(-0.1)、CT22.0℃ 

スランプの設計値は基礎が15cmで躯体が18cmですから、贅沢をいえば基礎と三階のスランプ値が若干軟らかい気もしますが、何れも基準の範囲内に収まっております。
次回の豆知識は、圧縮強度試験について書く予定です。
by itemaetaro | 2007-01-29 22:17 | └家/その他雑件